nithijyouのブログ

日常で書き留めた詩をつらつら載せる

火葬の朝

かつての人が煙になって空を燻らす頃

しとしと、と

雨が降る

弱くて

優しく

しとしと、と

あの人が

流せなかった代わりに

泣いてくれているのだろうか

緑の匂い立ち込めた

静かな

雨の音

しとしと、と。

×

非ログインユーザーとして返信する