nithijyouのブログ

日常で書き留めた詩をつらつら載せる

2020年2月のブログ記事

  • 火葬の朝

    かつての人が煙になって空を燻らす頃 しとしと、と 雨が降る 弱くて 優しく しとしと、と あの人が 流せなかった代わりに 泣いてくれているのだろうか 緑の匂い立ち込めた 静かな 雨の音 しとしと、と。

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  • いま

    だれも間違っていない 間違えているのかどうかも、わからない 正しさはどこへ置いてきた 窓に貼りつき外を眺めて 不満だけはたしかに積もる 誰かが片付け、自然に淘汰されてゆく 間違えたことだって 間違えていないと言われれば うやむやにされて そこに本来の正しさも誠実さの欠片もない それすらも窓の外から... 続きをみる

  • 疲労困憊

    とれない とれない とれない 疲れ 寝ても 休んでも とれない 疲れ 本当に 本当に 疲れたな…

  • 会話

    人と話すのは苦手です 人と過ごすのも苦手です 常に気を張って 察して 角が立たないように 丸くなるように… 好きでしているんじゃあありません 自然とそう動いてしまうのです 長年の癖 そうしないと生きられないから得た術 でもそれが今になって 苦痛で仕方ない そんなに気を遣ったって さほど意味のないこ... 続きをみる

  • かなしみとくるしみ

    憎しみも 後悔も もうずっと遠くへ行ってしまったけれど 哀しみと 苦しさは ぐっと近くに寄り添うようになった ふとしたときに 悲しくて ふとしたときに 苦しくて のたうちまわるような いてもたってもいられないそれを 布団に潜らせて もみくちゃにしながら 一緒に寝れば すこしばかりは身を潜めてくれる... 続きをみる

  • 四面楚歌

    言葉と言葉の間から すりぬけ 気配と気配に 消されて じっと うずくまり 静かに耐え忍んで それでも悪意に晒されて 抵抗もせずその場をしのぐ それだけのことだ。 それだけのことなのに それすらできないのかと自分を責めて 責めて 責めて できない己を絶望の淵に貶めていく 貶めているのは、誰だ?

  • 初夏の早朝

    アスファルトに皮膚を擦り付けてまで その人に追いすがった日の 熱も痛みも とうに冷めてしまった そのときに 冷めた熱があがらぬまま 未だに燻らせて 灰になりゆくこの身体

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  • ある夜

    凍るほどに冷たい水を 掬って 思い出す 白い塊 声もなく

  • 静かな水面に気持ちを浮かべて 星の降る夜 月明かり頼りに 灯りのない灯籠流し すぐに闇に呑まれて 何処へ行ったかもわからない さざ波が 支配していく 私の感覚 どこにも辿り着けなくて 彷徨っている このまま 融けていって 跡形もなく混ざりたい 何事もなく朝日を浴びて 穏やかな陽だまりになって しま... 続きをみる

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  • 衝動

    死にたい 消えてしまいたい 衝動的に 思う 凄くつらい 言葉の鋭利さに 気持ちの悪意に 悪気がないから余計につらい なんにも感じたくない 誰にも知られたくない わかってもらえなくていい 表現することで 誰かの悲しみの琴線に触れるならば 言葉にしたら 失ってしまうものがあるならば 発せずに 静かに消... 続きをみる

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  • どれい

    労働にそっぽむかれて 持て余すのは腹が減る身体 心なんて余裕の余もなく じりじりと焦がしていくだけ 人相応な労働と人生 家庭を築き、そのために働くだけ その普通の営みさえ ひびの入った土台のもと 生か死か よぎりもぎりよぎりもぎり…

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  • かお

    もうどうにもならなくって 感情の行き先 仄暗く落ちていく 優しさは 誰にでも見せるものではないから 見せられる場所がほしい いい顔なんて ろくなことにつながらない だから もうそんな 顔がひきつることなんて しなくていいんだ 要らないんだよ 必要ないんだ 自分で生きていくのに 失う怖さは

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  • パートナーへ

    君がいない 笑顔も 怒った顔も 寂しそうな顔も もう全てが 記憶の中 いつか記憶にも留めておけない日がきたら 迎えにきてほしい わがままだろうか君がいない 笑顔も 怒った顔も 寂しそうな顔も もう全てが 記憶の中 いつか記憶にも留めておけない日がきたら 迎えにきてほしい わがままだろうか

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  • 母へ

    夜は雨 秋はすぐそこ 緑が模様替え 日毎に風冷えて 季節が寂しいの? 私が寂しいの? どっちでもいい 不確かな明日に巡る季節は たしかに私を諦めへ導くの 私も連れていって あの時、刺されてさよならしても 私は良かったよ 産まなきゃ良かった私は 今も小さな街で、なにも失って、失踪寸前 生きていて良い... 続きをみる

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  • 流れる水が書いていること

    星が降る夜 流れ星 願いはひとつ 願うはずもない夢 ぽつり 涙が伝う 心が何も感じなければ 心なければ きっと明日も臨めるの 虚しさや寂しさの向こうに 諦めを潜めて 漂う 星降る夜に想うこと 哀しいこと それは、あなたを救ってくれますか?

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  • 流れる水の書いていること

    身体は疲れ切っていて なんにも考えたくないのに ふと浮かぶフラッシュバック つと溢れるこの涙の霞は 明日を晴れさせてくれるかな ふと見た空に流れ星 見えたって あっと言う間に消えてった だからなんだって言うんだろう 私たちの未来を願ったって 叶うはずもないのに 綺麗な水面に映る 様々な人模様 様々... 続きをみる

  • はじめまして

    時々感情的になったら紙に書き殴ることをしていました 整理するのにブログを使おうと思い開設しました よろしくお願いします

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